#わたしだけのブッククラブ

written by Nao (twitter: smkebks)

3月の読書

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もとはといえば読書ブログなのに気づいたら手早くかける映画の感想ブログになってない?!ということで月ごとに読んだ本まとめようかなと思いやした!読書すごいしてると思われがちなわたしだけど、全然そんなことないんだぜ!みんな安心して!!

 

ジョジョモイーズ「ワン・プラス・ワン」

YAだし気軽に読めそうだから旅行のお供に、と持って行ったんだけどこれがものすごく良い本で、旅行中夢中で読んだ上に妹の家でボロ泣きしました。

どん底からどうにか抜け出そうとするけど、人生そんなに甘くないっていうめちゃくちゃつらい現実を読者に突きつけつつも、ラブストーリーという軸で読者を甘やかしてくれる傑作でした...

 

レイ・ブラッドベリ華氏451度」

ブラックパンサー以降、わたしはもうマイケル・B・ジョーダンの虜なわけですよ。その彼がモンターグ役でHBO製作映画化!てきいたら再読せざるを得ないよね....で、ディストピアものと呼ばれるジャンルもの読むたびに「ディストピアっていうかもはや"今"じゃん」て思うんだけど...さ.....ぜんぜん他人事みたいに「えー!やだー!こうなったらこわーい」みたいなテンションではよめなくて「いやいや、もう片足突っ込んでますがな」というかんじよね...

 

ケン・リュウ編「折りたたみ北京」

わたしSFって苦手なんですよ。SFって読むとき脳みその理数系の部分を使うと個人的に思ってて、わたしの脳みそってその理数系の部分が虚無になってるんですね。だからSF読んでも大抵よくわかんなくて終わっちゃうんだけど、ケン・リュウはわたしの脳みそのエモの部分をガンガン刺激してくるので大好きなんです。そのケン・リュウが中国SFを選出したアンソロジーなんですけど、むちゃくちゃエモくてよかったです....あとケン・リュウの「作品の中に中国国家に対する作者のメッセージを読み取ろうとするのは読者のエゴだ」みたいな前書きが最高でした。たしかに当てはめたくなっちゃうよね....という自戒もこめて。

 

ヤア・ジャシ「奇跡の大地」

詳しくは別の記事にまとめましたが、アフリカ大陸から連なるある一族のひとちひとりの人生を断片的に切り取っただけでこんなにも圧倒的な力のある長編を書き上げて、しかもこれがデビュー作って!!これからの彼女の活躍がとても楽しみです。マーベル映画「ブラックパンサー」を見たあとに読めてとても良いタイミングだった。

 

チゴズィエ・オビオマ「僕たちが漁師だったころ」

さめやらぬアフリカ熱のなか、読みました。こちらはアフリカが舞台になっているんだけど、このひとつの物語がナイジェリアという国家の歴史に重なり合うという解説を読んでハッとした。オビオマもこの作品(デビュー作)でブッカー賞ノミネート、1986年生まれって、すごい。あとアフリカ文学は越境の文学であるということ、言われてみればたしかにそうなんだよね。もういまや「XX(任意の国名が入る)文学」何ていう概念は古臭いのかもしれない。