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#わたしだけのブッククラブ

written by Nao (twitter: smkebks)

#4 Not that kind of girl- Lena Dunham

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Photo 10月 23, 2014 7 リアクション
Lena Dunham “Not That Kind Of Girl”
Lowell “We Loved Her Dearly”


いま全米で飛ぶ鳥を落とす勢いの女優レナ・ダナムの著書!インスタグラムとかツイッターで#NotThatKindOfGirlで検索すると、アメリカでどれだけの人が(とくに若い女の子)この本を手にとっているかわかるけど、すごい人気なのです。


ちなみにわたしは”Tiny Furniture”も”Girls”も見たことがないのよね。。。ケーブルテレビ入ってないから、はやくDVD出てくれないかな。彼女の作品をみてから、この本を読んだ方が楽しめることは間違いなさそう。


そんなわたしがミーハー心で手に取ったこの本ですがすごーーーく面白かった!こんな女の子、友だちにいればいいなーとおもうよほんと。頭がよくて、ウィットもあって、なにより自分自身というしっかりした基盤を持っている人だとおもう。


レナ・ダナムは、この本のなかで「女性の体」とそれを取り巻く環境について、意識的に宣戦布告をしてると思った。というのも、この本を読んでいて、ナオミ・ウルフが「わたしたちの体は戦場である」と書いていたのを思い出したから。


つまり、女性の体というのは何らかの対象物になりこそしても、女性が自分の言葉で自分自身の体のついて語ることが許されていない。そして、自分の言葉で語れないということは、わたしたち(女性)は自分の肉体において、本当に勝利しているとは言えないということになると。


このナオミ・ウルフの記事が書かれたのは2年前のこと。最近のジェニファー・ローレンスのヌード写真流出と言い、2年経ったいまでも状況はなんら変わっていない気がするよね。


それでも、ジェニファー・ローレンスは写真の流出後に「自分の体に対することについては、彼女自身に選択権があり今回の写真流出は、スキャンダルではなく性犯罪、性暴力である。」という、自分の肉体に対する所有者を明確にし、犯罪者を糾弾する勇気あるコメントを出したことは、とても勇敢なことだったし、こういう事によって、わたしたちの意識が少しずつ変わっていく予感がする。


レナ・ダナムは彼女自身の著書で彼女の肉体(子宮とかね!)や性について、開けっぴろげに書いているのだけど、これは、彼女が自分の肉体において勝利を収める過程であり、レナ・ダナムが今まで彼女の選択において、作品中でさらけ出した彼女の肉体について、下世話な第三者からの勝手な解釈や批判を、スッパリと退けてしまうものだと思う。


そういう意味で、この著書において、彼女は他者の言説から自分の肉体を取り戻す戦いに勝利しているんじゃないか。「わたしはよく作品中でヌードになってえらいと言われるけど、もしこれがブレイク・ライブリーだったらみんな違うことを言うと思う」という一文にも明らか。


それに、まず一番プライベートだけど、一番自分に関わりのある、自分の体や性について語ったあとに、生い立ちや仕事、ボーイフレンドや、女友達について語るというこの本の構成も戦略的なんだろうな。


難しい話を抜きにしても、レナ・ダナムの幼少期の変わった子だったエピソードや、家族との話はすごく楽しいし、特に家族との話は素晴らしかった!素敵な家族に、愛されている娘さんなんだなって!


レナ・ダナムはわたしより1つ年上なだけなんだよなー。すごいかっこいいよー!同世代とは思えないよー!この本を十代のときに読んでいたら、自分のセクシュアリティに対する意識が変わりそう。


あと、変わり者である自分も好きになれそう。こんな本を手に持った若い女の子の写真がSNSに溢れる世界は捨てたもんじゃないと思う。


サウンドトラックはLowellの”We Loved Her Dearly”

自らの音楽を「POPと政治の融合」「このアルバムはとてもフェミニスト的」と称し、「ドラッグについての豊富な知識があるし、わたしはセックスについて書いてる!」と公言する、LOWELLの”We Loved Her Dearly”はこの本のサウンドトラックにぴったりです。おすすめ!!