#わたしだけのブッククラブ

written by Nao (twitter: smkebks)

名前も知らないあなたのことを好きになった話

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いつも注意深くなっているつもりだったけれど、この前わたしがなんの気なしに書いたことが、名もしらない誰かの癪にさわってしまったようだ。誰かもしらないけれど、ごめんなさい。わたしにはあなたの気持ちを害するつもりは全くありませんでした。

その人は、わたしの名を語ったアカウントをつくって、わたしのことを罵倒した。一見すると自分がつくったのかと間違えてしまいそうなアカウントに、悪口を言われるというのはとても不思議な気持ちだった。

まちかどでじぶんのお面をかぶっている誰かにばったり出くわしたときのような。そして、その誰かはどうにも様子がおかしくて、お面から見えた目は狂気や怒りを孕んでいる。そのわたしのお面をかぶった誰かが通りすがりにわたしのことを大声で罵倒して通り過ぎて行った、そんなかんじの気持ちだ。わたしは呆気にとられるけれど、怖くて早足で逃げ出した。

推測したところ、わたしの悪口を言うために怒りにまかせてつくったとおぼしきアカウントだった。

不思議なことに、その人はわざわざアカウントをつくってまで、ボロクソに言いたいほどに嫌いなはずのわたしの生活状態、しょうもない職場で働いているという紛れもない事実、わたしの年齢、わたしの住んでいる場所まで詳細に覚えていてくれたようだった。

そして、言ってしまうなら、その誰かのわたしへの指摘はある意味では的を得ていた。わたしが提示した意見(というほどのツイートでもなかったと思うけれど)への反論という意味では、乱暴すぎるし、的を得ていないけれども、悪口という意味では、とてもすばらしい悪口だった。

なぜなら、わたしはその悪口の内容に、賛同しかできないからだ。グウの音もでないほどに、事実だった。こんなにわたしのことを理解してくれているあなたはいったい誰なんだろう?

わたしがもらった素敵な悪口:
1)パラサイトシングルである。
これは紛れもない事実である。わたしはいまだに実家に住んでいる。

2) 28才にもなってパラサイトシングルである。
重ね重ね事実である。わたしは28才のパラサイトシングルである。
これは言い訳であるけれど、しかしわたしのお給金ではまだ自立するほどのお金がないのもまた現実である。

3)楽をし、甘ったれているパラサイトシングルが偉そうなことを言っても説得力がない。
楽をして甘ったれているという自覚があまりなかったのは、わたしが自分を顧みれていないことの証左で、パラサイトシングルであるがゆえに、発言権が認められないということを知ってわたしは悲しくなった。
けれども、そんな甘ったれて楽をしているパラサイトシングルであるところのわたしの、著しく説得力にかける発言に対して、わざわざ手間をかけて、罵倒してその事実を教えてくれるあなたはとても優しい。

4)仲良くしてもらっている人への様子を伺うツイートはダサい。群れているのはお前である。
わたしが発したのは愛しているという意思表示で、それは恋人にも友達にも、好きだと思う人にわたしの気持ちを伝える言葉だと思っている。愛しているとわたしが発言することで、誰かに取り入ることができるのであればいいのだけど、往々にしてわたしの愛しているは一方通行になる。悲しいことだ。
そして、わたしは友人と一緒に遊び、ときには一緒になにかをするけれど、いつも群れたり徒党を組んだりという結束の強い関係にまではいたれないのだ。おそらくこれは、わたしが楽してるパラサイトで偉そうな甘ったれだからだろう。

5)仕事ができる人が愚痴など言わない。しょうもない職場で働いているのはお前がしょうもない人間だからである。
薄々気がついてはいたけれど、やっぱりそうですよね。類は友を呼ぶとか言いますもんね。現実や自分から目をそらして文句ばかり言う、わたしとしてはなりたくない人間になっていたということだ。しょうもない人間なので、職場が変わってもまたしょうもない職場になりそうで、怖くて怖くて転職できません。どうしたらいいでしょうか?

そして、最後になりますが、とても素敵で、そしてグウの音もでない、わたしが認めたくなかった事実をつきつけてくれた名前も知らない誰か、ありがとう。

わたしは名前も知らないあなたのことも含めて、みんなのことが大好きです。ほんとうにいつもありがとう。