読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

#わたしだけのブッククラブ

written by Nao (twitter: smkebks)

#26 China Rich Girlfriend - Kevin Kwan

f:id:watashidake:20160927170248j:image

ついに!絢爛豪華な憧れのハイ・ソサエティ、ジェットセッターライフをわたしたちに教えてくれた"Crazy Rich Asians"が戻ってきたぞ!!

ということで、早速買いました。"Crazy Rich Asians"の続編"China Rich Girlfriend"です。

今回もはじまりからドタバタコメディ&アジア圏のハイ・ソサエティカルチャーの金遣いの荒さに目が眩みっぱなしです。(だいたい始めから30ページほどで約195million HKDで絵画が落札される勢いで金が使われます)

前作"Crazy Rich Asians"では、ニック(大金持ち&家柄もすごいお坊ちゃん)とレイチェル(シングルマザーに育てられた普通のひと)の交際を阻もうとするニックの親族たち(桁違いの金持ち)と、シンガポールを中心とする(とはいえ各国を自家用ジェットで飛び回る)セレブライフが描かれていましたが、今回は香港やインドネシアなど、アジア圏の社交界事情も垣間見ることができてまたさらにハイ・ソサエティへ一歩近づくことができます。

たとえば昔からの代々続く大金持ちは、中国本土からの新興成金とは一線をひいていたり、お金持ちと結婚したからといって(大金持ちの子息狙いで社交界に出入りする女の子たちは"Gold-Digger"と呼ばれて毛嫌いされている)、上級社交界への道が開かれるわけでもなく、むしろその門戸はガッチガチに堅いのです。(会員制ダイニングクラブのしきたりやルールなんかもすごい…社交界怖い…)

一方、その大金持ちたちの子息、子女たちの金遣いの荒さときたら、プライベートジェットでパリへ飛び、高級ブランドショップでショッピングして、彼女らの移動する後ろには2台のレンジローバーがショッピングバッグを運ぶためだけに、ついてあるくような、そんな世界です。

どうやらアジア圏では、社交界というのが憧れの場所となっているようで、 “TATLER” というハイ・ソサエティの方々とそのラグジュアリーなライフスタイルやゴシップが紹介される雑誌があるそう。

※Asia Tatler誌: 1977年に創刊し、その地域のラグジュアリーなライフスタイルや上流階級を紹介する雑誌。香港とアジア圏で35年以上に渡って発行され、地元版として9カ所のアジアのキーマーケット(中国本土、香港、マカオ、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア)を持つ。他の雑誌には真似のできない、一流で裕福なトレンドセッターやソート・リーダーを紹介し、アジア圏の上流階級や最も影響力をもつ人物たちを繋げている。
(2014年のPR NEWSWIREの記事より引用したので少し古い情報かもしれません。Asia Tatlerのホームページには"プーケット版"が登場しています)

ちなみに"SINGAPORE TATLER"のキャッチコピーは"The Spirit of High Society"で、雑誌名を検索してみるとわかるように、表紙もおそらくハイ・ソサエティのみなさまのようです。(これ、すごく興味深い雑誌なのでアジア圏にいったときは必ずやお土産に買いたい。)

話は逸れましたが、今回"China Rich Girlfrindで起こるエピソードをすこしまとめてみましょう。(間違いなくこの本を読みたくなるはず!)

・ドラ息子の運転するフェラーリがロンドンのジミーチュウに突っ込む事件
・ニックとレイチェルの結婚式(以前嫁姑問題でモメたニックの母は呼ばれない事件)
・その結婚式にはみんな知ってるあの歌手がサプライズ登場(いくらかかったんだろう…)
・大金持ちのボンクラことBernardの妻 Kitty(元ソープオペラ女優)の香港社交界成り上がり大作戦

「香港社交界で成り上がるための課題図書」が本文中に登場するのですがこれがまたたまらない!社交界デビューの予定はないけど読みたいものばかり!(ジェーン・オースティンの作品すべてとイーディス・ウォートン、それにトルストイの「アンナ・カレーニナ」などが選ばれている!!)

“Crazy Rich Asians"をヒットさせた著者のKevin Kwanはいつのまにか"Jane Austin meets Singapore”(シンガポールジェーン・オースティン)の称号を得て、もはやアジア社交界のロマンス&コメディ小説を書かせたら横に出るものはいないという勢いです。

ときたま読む、桁外れにお金持ちのハイ・ソサエティライフはブッ飛びすぎていて、今日は500円のお弁当にするか650円のお弁当にするかが毎日の悩みであるわたしなんかも、たまには1000円のランチ食べようかな、という気になるのでとても楽しかったです。息を付かせないめまぐるしい展開と、金遣いの荒さでのめり込んで読んでしまいました。

前作の"Crazy Rich Asians"は映画化が決まっているようなのですが、キャスト選定が難航しているようです。(Kevin Kwanはアジア人キャストでやらなくては意味がないと言っている様子) ことしのMET GALAで"China through looking glass"のテーマにぴったりのきらびやかで綺麗な装いを披露していた中華系の女優さんたちをキャスティングすれば、それはそれは豪華でかっこいい映画になりそうなのになあ。