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#わたしだけのブッククラブ

written by Nao (twitter: smkebks)

#5 Wild - Sheryl Strayed

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Cheryl Strayed “Wild”
Arcade Fire “Funeral”
ガンで母を失った。姉弟もバラバラになり、愛する夫とも離婚した。人生のどん底にいた26歳のシェリルは、全てを捨てて、メキシコ国境からカナダ国境まで続く「パシフィック・クレスト・トレイル」のソロ・ハイクにチャレンジする。

ざっとこんなかんじの、シェリル・ストレイド本人の伝記。リース・ウィザースプーン主演、監督は「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のジャン=マルク・ヴァレで映画化されています。(アメリカでは2014/12/5公開予定)

最初は女性版「イントゥ・ザ・ワイルド」みたいな孤独極めてく話かと思って読み始めたのですが、結構コミカルで読みやすいし、面白かったです。

なんだか勢いでオン・ザ・ロードしちゃった感のあるシェリルをみていると、ちゃんと準備して、基礎体力がないとつらいよね。。という意味では我ら運動不足OLは身につまされます。

それに、あれもこれも詰め込んであと本も入れてなんつってトレッキング行くのにバックパックが持ち上げられないほど重くなったりね。。。シェリル。。。わかるそれ。。(その後そのバックパックを背負ってトレッキングすると肩とかお尻の皮がすりむけてひどく痛そうなことになるも、だんだん愛着がわいて「モンスター」と命名するまでになる!)

トレッキング中もなかなか煩悩を捨てられず(トレッキング中コンドームをボックスで持ち歩き、途中で不要だからと言われて荷物軽減のため箱ごと捨てるも、やっぱり1個だけかすめてポッケに入れておくとこなんか最高)、うじうじ過去のことを考えたり、やめたいやめたいって思ったりするシェリルに共感を抱きつつ、このトレイル道のりが彼女にとって抱えすぎた重荷を捨て、過去や未来と向き合っていうことだったのだろうなーと思えます。

特に、チャプター10が死と別離のエピソードとして素晴らしく、胸が締め付けられて思わず泣きました。(帰宅ラッシュ時の山手線にて)

喪失や、挫折、孤独をたくさん経験して、だけど煩悩も捨てられずここまできた20-30代の人は特に楽しんで読めると思う。おすすめです。

いろいろあっても寂しくなっても「この旅はわたしひとりでやらなきゃ意味がない!」と言い切るシェリルには共感以上の強い思い入れすら生まれます。

映画の日本公開に合わせて、邦訳もでますように!邦訳がでたら高尾山あたりでトレッキング読書会するの楽しそう。

サウンドトラックはArcade Fireの”Funeral”です。
この本には映画「LIFE!」のサントラもすごく合うと思ったのだけど、「LIFE!」劇中で使用されてたのに、サントラには収録されていない、Arcade Fireの”Wake Up”の高揚感がたまりません。

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