#わたしだけのブッククラブ

written by Nao (twitter: smkebks)

#19 カステラ - パク・ミンギュ

わたしたちは毎日何を考えて生きているだろう。 少なくともわたしはこうだ。 平日は毎日、行きたくもない会社に行く。ぎゅうぎゅうの電車にのって、あさ8:30に出社して、無為な話が繰り返される朝礼に出席し、いやな上司の横で、じぶんが悪いことでもないの…

#18 Unfortunate Importance of Beauty - Amanda Philippacchi

ほんとうに美というものは厄介である。それを持たざる者は美を羨み、追い求めるし、持つものはそれを疎ましく思う。それだけでも厄介であるのに、さらにその美という概念はとても流動的であるし、さらに人の美なんていう話になった日には内面か外面か、主観…

#17 Elizabeth is Missing - Emma Harley

「手がかりを覚えていられないのに、どうやって謎を解く?」という表紙のキャッチコピーがとても印象的な一冊。2014年のCosta Book Awardsの受賞作。Observer誌は"Maggie O'Farrell meets Gone Girl"と評しています。 すごく面白かった。主人公のモードはあ…

#16 友達が送ってくれたスーパークールなZineについて

香川に住む友人のMenmanくんが彼の地元のグラフィティ・アーティストGarry(ゲイリー)さんの作品をまとめたZineを送ってくれました! わたしには目にするたびに胸がきゅんとするような、憧れに似た気持ちを抱く単語があります。“Homie”この単語はヒップホッ…

#15 Find Me - Laura Van Den Berg

皮膚に銀色のうろこのようなものが現れると、だんだんと体の機能が麻痺していき、それと同時にわたしは誰で、家はどこで、あなたは誰か、というすべての記憶を失って、死に至る伝染病が流行した近未来のお話。 すごく不思議な小説だった。この小説はディスト…

#14 My Struggle Book 1 - Karl Ove Knausgaard

この"My struggle"シリーズはノルウェーでは国民の9人に1人が読んだという、ノルウェー人作家の3600ページに及ぶ自伝的小説です(BOOK1は今年邦訳がでるそうです) かなり赤裸々に自分の家族や周りのひとびとのことをつづったため、なんだかモメている…

#13 菜食主義者 - ハン・ガン

すごいものを読んでしまった。 韓国の映画には、わたしの心のどこかにずっと存在している、奥底にある気持ちを震わせるものがある。韓国映画を見るたびに、ああこの感覚、この感情、と思うのだがわたしはそれを的確に表す言葉を持っていない。 ハン・ガンの…

#12 The First Bad Man- Miranda July

ミランダ・ジュライの初長編小説。すごく良い小説だった。(すぐに邦訳がでるし、みんな読むと思うのでネタバレしないようにしないと…) わたしたちはみなひとりぼっちで、それをどこかでわかっているからこそ、誰かとのロマンティックで運命的な結びつきを求…

#11 60年代の過ぎた朝 ージョーン・ディディオン

なぜだかわたしは時代を流れで認識するのが苦手だ。流れを追おうとすると混乱するし、体系的に理解ができない。たぶんそういう機能をどこかに置き忘れてきたのだろう。 わたしにとって60年代は、わたしのアイドル「イーディー・セジウィック」の時代だ。彼女…

#10 On Such A Full Sea - Chang Rae Lee

人々がそれぞれ閉鎖的な街に住み、街の閉ざされた門の外は「開かれた土地」となり荒廃し、危険がつきまとう。上流階級の街"Charter"に食料を供給する自給自足的なコロニー"B-Mor"に住み、魚を育てるタンクのダイバーとして働く少女Fanはある日、門の外へ姿を…

#9 Bad Feminist - Roxane Gay

小説家、批評家であるRoxane Gay(ロクサーヌ・ゲイ)が最近の小説、映画、フェミニズム、レイシズムについて綴ったエッセイ集 「バッド・フェミニスト」。 まさにいまわたしたちが手にとっていたり、話題になっていたりする本や映画や事件についての批評をリ…

#8 Nobody is ever missing - Catherine Lacey

この小説は、わたしがわたしという存在から逃れる物語だ。わたしを囲う亡き妹、教授でありわたしの夫になる人間、わたしの母、わたしの過去、わたしの人間性、わたしの性別、わたしへの投影、わたしを固定するすべてのもの、とりわけわたし自身、わたしの全…

#7 Object of Beauty - Steve Martin

今回の(わたしだけの)課題図書はスティーブ・マーティンの著作です!アメリカンコメディ好きのみなさまだったら「同姓同名のコメディアンいるよね!」とお気づきかもしれませんが、そう、これそのコメディアンの(「サボテン・ブラザーズ」とか「裸の銃を持つ…

#6 Crazy Rich Asians - Kevin Kwan

ニューヨークに住むレイチェルは、彼氏のニックの友人の結婚式に出席するためにニックの故郷のシンガポールへ旅行をする。しかし、ニックはレイチェルに言っていないことがあった。。。彼が「超ド級の金持ち」であることを。 ニックが彼女を連れてくると知っ…

#5 Wild - Sheryl Strayed

Cheryl Strayed “Wild”Arcade Fire “Funeral”ガンで母を失った。姉弟もバラバラになり、愛する夫とも離婚した。人生のどん底にいた26歳のシェリルは、全てを捨てて、メキシコ国境からカナダ国境まで続く「パシフィック・クレスト・トレイル」のソロ・ハイク…

#4 Not that kind of girl- Lena Dunham

Photo 10月 23, 2014 7 リアクションLena Dunham “Not That Kind Of Girl”Lowell “We Loved Her Dearly” いま全米で飛ぶ鳥を落とす勢いの女優レナ・ダナムの著書!インスタグラムとかツイッターで#NotThatKindOfGirlで検索すると、アメリカでどれだけの人が(…

#3 Lovestar - Andri Snaer Magnason

Andri Snaer Magnason “LOVESTAR”Sigur Ros “Kveikur” 近未来、LOVESTAR社の創業者はバードウェイブによってあらゆるデータを送受信する鍵を解明する。これによって人類はあらゆるケーブルや機器から解放される一方でテクノロジー、消費、科学に日常生活が支…

#2 Cat's Eye - Margaret Atwood

Margaret Atwood “Cat’s Eye”Amiina...Margaret Atwood “Cat’s Eye”Amiina “Kurr” 大人になっても、幼少時代の友人関係、特にあの魅力的なコーディリアのことが頭の片隅にこびりついて離れない。すっごい意地悪であると同時に、とても優しかったあの娘に囚わ…

#1 Burial Rites - Hannah Kent

“Burial Rites” Hannah Kent“Dýrð í dauðaþögn” Asgeir Trausti 1829年に恋人殺害の罪で公開処刑となった女性の物語。処刑を待つまで、彼女が滞在することになったある家族と、彼女の救済のために送られた若い神父に、彼女は真実を語りだす。 わたしは北欧の…