#わたしだけのブッククラブ

written by Nao (twitter: smkebks)

3月の読書

もとはといえば読書ブログなのに気づいたら手早くかける映画の感想ブログになってない?!ということで月ごとに読んだ本まとめようかなと思いやした!読書すごいしてると思われがちなわたしだけど、全然そんなことないんだぜ!みんな安心して!! ジョジョ・…

Netflix版「クィア・アイ」は新しいか

もうTLでその名前を目にしない日がないくらい話題のNetflix版「クィア・アイ」、ほんとのこというとわたしはこのての番組に対してものすごく懸念があったので敬遠していたんだけれど、あまりに大絶賛の嵐なのでおっかなびっくり見てみたんですよ。そしたらこ…

韓国ドラマ「トッケビ」雑感

「新感染」もとい「釜山行き」を見てからこっち、コン・ユにハマっている。「釜山行き」を見たとき、さしてコン・ユに興味はなかったのだけどなんとなくウィキペディアで検索したらあだ名が「キス王子」と書いてあったんである。「キス王子」って!!!!!…

故郷を切望する物語としての「ブラックパンサー」

「ブラックパンサー」を見たその足で、書店に寄ってヤア・ジャシの「奇跡の大地」を買って読んだのだけど、まったく関係のなさそうなこの2つの物語がわたしの中でものすごく結びつきあったような気がしたのでその話を書きたいと思う。あとその話書いてたらブ…

【Recap】ハンズメイズ・テイル/侍女の物語 S1E1

わたしはかねてから米hulu製作ドラマ版「侍女の物語」を見るのをすごく楽しみにしていた。 日本での配信遅すぎやしない?!ふざけてんの?!なんてことあるごとに文句を言っていたけれど、それはそれだけすごく楽しみにしていたからなのである。 そしてよう…

映画はあなたの写し鏡 「シェイプ・オブ・ウォーター」

これを書いてる今、わたしはものすごく困惑している。 なぜなら超話題で、みんなが絶賛していて、アカデミー賞もとっちゃって、もちろんわたしだって超期待していた映画「シェイプ・オブ・ウォーター」について、わたしは全くと言っていいほど心が動かなかっ…

2018.1.1

2017年はわたしにとって大変に転機の年であった。転職をして、世の中には最悪じゃない職場があることを知った。こんなんなら、もっと早く転職すればよかったとも思うけれど、前職場が時々恋しくなったりすることもあって、すべてひっくるめて良い思い出にな…

「ジュブナイル映画」における女性表象

わたしはスティーブン・キングが結構好きで、友達がいなかった小学生の頃には図書館に通いつめてひたすらスティーブン・キングを読んでいた。スティーブン・キングが別名で書いた『レギュレイターズ』なんかはすごく怖くて夜眠れなくなったほどだった。 もち…

映画「ワンダーウーマン」はフェミニズム映画であったか?

DCの新作ヒーロー映画「ワンダーウーマン」は、映画そのものについてもフェミニズム的にとても評価されているという噂を聞いていたし、それに伴って(主演女優がフェミニズムのアイコンとされることについて)主演女優の政治的思想について批判が高まるなどし…

理論と実践の狭間で-バッド・フェミニストによせて-

理論と実践の間には、少なくともわたしのいるこの場所から見ると、乗り越えれない深い断絶があるように思える。 わたしはよく、こんな記事を目にする。「ジジイに媚びるのは処世術じゃない!」「若い女性はジジイに媚びるべきでない!」「女だからってさせら…

キャサリン・マンスフィールド『不機嫌な女たち』

幸せの絶頂にあるとき、しばしば人生というのは、その絶頂にあるものに冷水を浴びせることがあって、むしろそれがわたしの人生らしさなのかななどと、最近では思うことがある。 天にも昇るような気持ちや、幸せな日常に、急にぽかりと口を開ける不幸、死、そ…

「コクソン」: 異質なるものとの対峙

わたしはあまり韓国映画に詳しいほうではないのだけれど、ナ・ホンジン監督の作品はとても好きで、『コクソン』もとても楽しみにしていたのである。それで、初日にッ!!見てきましたッ!! なんかもうずっと緊張しっぱなしで、けれどもその緊張を茶化すかの…

わたしの青春カムバック!「トリプルX:再起動」

※この記事は、わたしの中二病時代の(思い込みに満ちた)センチメンタルな思い出と、トリプルX: 再起動のネタバレをおおく含みます。ご注意ください。 わたしは中学、高校時代、ヴィン・ディーゼルが大好きだった。まわりの友達が、ジャニーズか、ヴィジュアル…

【翻訳】ロクサーヌ・ゲイ「バレンタインデーを嫌うのを、やめてみようと思う」

明日はバレンタインデーですね!! わたしも毎年、このころになると「またか...」という気持ちでバレンタインデーやそれにまつわるものを嫌っています。 いまだって、わたしはバレンタインデーに対して素直になれない。 それはたぶん、ただ愛を伝え合う記念…

TOKEN FEMALEとしてのエマ: 映画『マグニフィセント・セブン』

先日劇場公開された『マグニフィセント・セブン』は、素晴らしく個性のある俳優たちによって素晴らしいセブンの面々+エマがとても素敵な映画で、わたしは映画館でこの映画を楽しんだのだけれども、少しモヤモヤしてしまう部分もあって、わたしはそれについて…

「それはわたしの仕事ではありません」問題

わたしは新卒としていまの会社に入社した。いまでは7年目、もうすぐ8年目になる。会社に入っていちばんはじめに学んだことといえば、接待の席でのお酌の仕方だ。社会人になって、食事の席ではニコニコ座っているだけではダメなことを知った。 会食なんていう…

Roxane Gay "Difficult Women"

ロクサーヌ・ゲイの新作短編集は、"Difficult Women"というタイトルである。えっ、「めんどくさい女」というタイトルなの...?わたしは少しびっくりした。一般的に"Difficult Women"といえば、思い浮かぶのは気難しい、扱いづらいと言われる女たちである。社…

翻訳: ロクサーヌ・ゲイ 「絶望の大胆さ」

アメリカ大統領選でトランプが次期大統領となったことについて、ロクサーヌ・ゲイがNY Timesにエッセイを寄稿しました。その翻訳を掲載します。 原文はこちらから NY Times "The Audacity of Hopelessness - NYTimes.com" Roxane Gay <翻訳> ロクサーヌ・ゲ…

MY BIRTHDAY MANIFESTO

11月10日はわたしの誕生日で、特に予定もないのでちまちまブログを書いている。(うそ、いまは仕事中)今年こそは、30歳になる前に、他人の手によってではなく、自分の力で、自分を救ってあげたいと思う。 フェミニズムに興味があって、そういう本も読んだりし…

わたしたちとお化粧-チママンダの語るお化粧とは?

わたしとお化粧の関係は、案外に複雑だ。毎日会社にいくために、朝起きると化粧をするけれども、それが楽しいかというと楽しくはないし、やらずに済むならやりたくないというかんじだ。お化粧品に詳しくないから、というのもあるかもしれないけれど、なんだ…

申京淑「母をお願い」

お母さんっていうのは、なんとも不思議な存在だ。わたしにとって母は母しかいなくて、でもひょっとするとわたしは母の、わたしの母であるところしか知らないのかなと思う。 唐突に母が語り出した、母の幼少期の辛い話や、哀しい話を、そんな話聞きたくないと…

ヘレン・マクドナルド『オはオオタカのオ』

人は近しい何かを喪失したとき、自然へと向かうのかもしれない。 たとえば、シェリル・ストレイドは『ワイルド』の中で、母の死をきっかけにPCTトレイルの1600キロ踏破にチャレンジする。自然の中へたったひとりで、自分と向き合うために。 ヘレン・マクドナ…

ガーターベルトとガールパワーとゾンビ ー映画版「高慢と偏見とゾンビ」

じつはあまり期待してなかった映画版「高慢と偏見とゾンビ」なのだけどこれがもう最高のガールパワー映画だった。セス・グレアム・スミスの「高慢と偏見とゾンビ」を読んだ時にイマイチピンとこなかった、オースティン版の「高慢と偏見」で描かれている結婚…

わたしが見たかった化粧品CM- チママンダとお化粧-

先日とある化粧品のCMが炎上していたけれども、今日発表されたイギリスの化粧品会社BootsのNo7というシリーズのCMは、"We Should All Be Feminists"の著者であるチママンダ・ンゴズィ・アディーチェを起用していた。チママンダが化粧について、化粧をするこ…

ジョン・クラカワー『ミズーラ』

最近、アメリカにおけるスポーツ選手が加害者となったレイプ事件、そして大学構内におけるレイプ事件について、報じるニュースを見かけることが特に多くなったように感じる。 スタンフォード大学の水泳選手だったブロック・ターナーが、泥酔して意識のない女…

シャーロット・ホームズの冒険』をおすすめしたいという話。

Bustleの記事(*1)などで「フェミニスト版シャーロック・ホームズ」という評があったBrittany Cavallaroの"A Study In Charlotte"の邦訳が先月末より竹書房文庫から発売された。YA小説だけれど、とても面白い作品なので、邦訳を紹介できるのを楽しみにしてい…

ゴー・エイミー・ゴー! ーAmy Schumer “The Girl with the Lower Back Tattoo”

わたしがエイミー・シューマーのことを知ったのは、数年前のことだ。TIMEマガジンのパーティーのレッドカーペットで、カニエ・ウエスト&キム・カーダシアン夫妻のまえで転んでいる金髪の女性の写真(*1)がインターネットに出回った。カニエ&キム夫妻は真顔…

ブッククラブあれこれ ーアーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』

ブッククラブ、つまり読書会という言葉を自分のブログにタイトルにつけておいて、わたしはブッククラブという言葉を聞くと、すこし複雑な気持ちになる。 それはなぜかというと、ブッククラブと聞くと、わたしはいつも、オプラ・ウィンフリーのブッククラブで…

ときには二項対立を見つめなければ ーRebecca Solnit “Men explain things to me”

レベッカ・ソルニットのこのエッセイ集で特に有名なのが、表題のエッセイ(*1)である。 これはレベッカが、あるパーティーに参加したときのこと、とある男性主催者が「きみは本を書いているんだって?」と言ったことからはじまる。「ええ、数冊書いているんで…

読書はセクシーか? - 本を読む女性のイメージについて

わたしは本を読むし、読書が大好きだけれど、文学少女という言葉が嫌いだ。というか、文学少女ってピンとこない感じだ。だいたい何を表しているかよくわからない。わたし以外の人が共有しているとおぼしきその「文学少女」のイメージがわたしにはうまくつか…